ニュース

一覧へ

TOPICS

正恩氏、外交成果=非核化譲らず会談実現

2018-06-12 21:27

12日、シンガポールで米朝首脳会談後、共同声明の署名式に臨む金正恩朝鮮労働党委員長(AFP時事)

【シンガポール時事】史上初の米朝首脳会談では、焦点だった北朝鮮の「完全な非核化」への道筋は示されなかった。金正恩朝鮮労働党委員長は、悲願だった「体制保証」の具体的な確約こそ得られなかったものの、対等な立場で米国とのトップ会談を成し遂げ、大きな外交成果を勝ち取ったと言える。
「共に巨大な事業を始める決心はついている」。正恩氏はトランプ氏との会談でこう強調。しかし、自らの口で「非核化」や「核放棄」の言葉を発することはなく、非核化問題では譲歩しなかった。
それでも、トランプ氏は正恩氏がミサイルエンジンの試験場破壊を表明した点を「大変なことだ」と評価した。だが、正恩氏は過去に核戦力や、大陸間弾道ミサイル(ICBM)などの各種ミサイルの完成を何度も公言し、「ミサイルの試射は必要ない」とも述べている。核実験場爆破と同様、非核化の取り組みとしては不十分と言える。
一方、正恩氏は中国・大連に続いて、空路では2度目となる外遊をシンガポールで果たし、世界の注目を集めた。韓国の専門家が「(米朝会談の)主人公は正恩氏だ」と予想したように、各国メディアは夜のシンガポール観光など、正恩氏の一挙手一投足を報道。「隠者の国」と呼ばれる北朝鮮の存在感を一気に高めた。
今回の会談で超大国の米国との関係が改善したと判断し、北朝鮮への圧力を強めていた国々が態度を軟化させる可能性もある。実際、中国外務省当局者は12日、対北朝鮮制裁の緩和の可能性に言及。非核化交渉をめぐる国際情勢は正恩氏に有利な方向に動きつつある。

その他

TOPICS一覧へ

写真特集

旭化成モデル

藤井聡太

大谷翔平

始球式


写真特集一覧へ