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貴景勝、「義」を貫く覚悟=時代切り開く大関に―大相撲

2019-03-27 19:19

大相撲で27日、新大関の貴景勝(本名佐藤貴信、兵庫県出身、千賀ノ浦部屋)が誕生した。初土俵から所要28場所での昇進は、年6場所制となった1958年以降では、かつての師匠だった貴乃花親方の30場所を抜いて日本出身最速(幕下付け出しは除く)。「夢はまだ途中」という22歳には新時代の旗手として、伝達式で述べた決意を貫く戦いぶりが求められる。
口上に「武士道精神」を盛り込んだのは「義」に生きたとされる戦国武将、上杉謙信の影響が大きい。「受けた恩を必ず返す、男らしい人間でありたい」。謙信の思想を継承した上杉景勝がしこ名の由来となっている貴景勝らしい言葉だった。厳しく育ててくれた両親、恩師らへの感謝を忘れず、真っ向勝負に徹する。勝敗に一喜一憂しないのも、「日ごろから勝っておごらず、負けて腐らずと意識してきた」からだ。
持ち味は丸っこい体、太くて短い腕を生かした押し一本。離れて取るだけに四つ相撲に比べて安定感を欠くという声も聞かれるが、「そう言われるのが頑張れる材料」という。小学3年生で本格的に相撲を始めて磨いてきた武器で新たな成功を手にすれば、さらなる恩返しにもつながる。
[時事通信社]

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