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天皇陛下、30日退位=200年ぶり、憲政史上初―平成に幕、令和時代へ

2019-04-29 14:27

天皇陛下は30日をもって退位され、1989年1月8日に始まった平成は30年3カ月余りで幕を閉じる。憲法で「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」と規定される天皇の地位は、皇太子さまが引き継ぐ。5月1日午前0時に即位し、元号が令和に改められ、新時代が始まる。
天皇退位は江戸時代後期の光格天皇以来約200年ぶり。30日午後5時から、憲政史上初めてとなる退位儀式「退位礼正殿の儀」が皇居で行われ、陛下が最後のお言葉を述べる。政府は同儀式を憲法で定める国事行為と位置付けた。安倍晋三首相が国民代表の辞として謝意を伝える。
陛下は現在85歳。2016年8月に国民向けのビデオメッセージを発表し、「次第に進む身体の衰えを考慮する時、これまでのように全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが難しくなるのではないか」と述べ、高齢を背景に退位の意向をにじませた。政府、与野党の検討を踏まえて17年6月、陛下一代限りの退位を可能とする特例法が国会で成立した。
天皇陛下は1933年12月23日、昭和天皇第1皇男子として誕生。89年1月7日の昭和天皇逝去を受けて55歳で即位された。皇后さまとともに全国植樹祭など「三大行幸啓」と呼ばれる地方公務に加え、被災地お見舞い、戦没者慰霊などに精力的に取り組み、「象徴」としての役割を行動で示してきた。
皇太子さまは59歳で新天皇となる。宮内庁の記録によると126代目の天皇。5月1日午前、皇室に伝わる剣や勾玉(まがたま)などを受け継ぐ「剣璽等承継の儀」と、初めてお言葉を述べる「即位後朝見の儀」がいずれも国事行為として行われる。
新天皇の弟の秋篠宮さまが皇位継承順位1位の「皇嗣」となる。現在の天皇、皇后両陛下は上皇、上皇后と呼ばれる。
皇位継承に伴う国の儀式として、10月に外国元首らを招いて新天皇が即位を宣明する「即位礼正殿の儀」、国民から祝福を受けるパレード「祝賀御列の儀」などが催される。11月の大嘗祭は宗教色が強いため、国事行為ではなく、皇室行事として実施される。
[時事通信社]

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