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大坂支えた心の成長=強さ、この先どこまで―全豪テニス

2019-01-26 23:55

183キロのサーブがクビトバのラケットをはじいて勝利が決まると、大坂はしゃがみこんだ。「本当にいい試合ができた。チームのみんながいなければ、ここまで頑張れなかった」。激戦の末に勝ち取った栄冠。涙があふれ出した。
クビトバはウィンブルドンを2度制し、経験も実績も豊富。前哨戦を制し、今大会も準決勝まで全てストレートで勝ち上がってきた。第1セット、大坂はクビトバの左腕から繰り出す多彩なサーブに苦しめられたが、負けじとサーブを軸に食い下がり、タイブレークは終始圧倒した。
ツアーで第1セットを取った試合は59連勝中だった大坂。第2セットも5―3からのリターンゲームで3連続のマッチポイントを握った。だが、ここを逃すと流れが一変。4ゲーム連続で失い、このセットを奪われた。
以前までの大坂なら、ここで崩れてもおかしくはなかった。だが、短期間のうちに、誰もが驚くほど精神面がたくましくなっていた。「3連続でブレークできなかったのは残念だったけど、彼女のプレーが良かった。何も後悔したくなかった」。トイレに向かって一度気持ちを落ち着かせ、そしてまた奮い立った。最終セットの第3ゲーム。ベースラインより内側で相手の第2サーブを待って押し込んだ。最後はバックハンドの決定打でブレーク。そのまま押し切った。
李娜(中国)がマークした世界ランキング2位を上回り、アジア勢で初の1位に就く。「次の目標は、次の大会を勝つこと」。まだまだ貪欲な21歳。この先、どこまで強くなるのだろうか。
[時事通信社]

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