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「父が投げられる」と恐怖=両親失った長女証言―東名あおり事故公判

2018-12-04 18:33

神奈川県大井町の東名高速道路で昨年6月、あおり運転を受けて止まった車にトラックが追突、夫婦が亡くなった事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などの罪に問われた無職石橋和歩被告(26)の裁判員裁判の第2回公判が4日、横浜地裁(深沢茂之裁判長)であった。夫婦の長女(17)の証人尋問が行われ、「父が本当に高速道路上に投げられてしまうと思い、とても怖かった」と証言した。
長女は、石橋被告が「殺されたいのか」と言いながら父親の萩山嘉久さん=当時(45)=の胸ぐらをつかみ、車外へ引っ張り出そうとしたと説明。長女はパニックになり大声で泣いたという。
両親の死を知った際の心境については、「二度と会えないと…二度と会えないんだなと思い、悲しくなりました」と涙声で話した。
被告に対しては、「そこまで怒るのは不思議に思ったし、くだらないと思う。今後一切しないでほしい」と述べた。証言を聞いていた石橋被告はまばたきを繰り返し、小さくうなずく場面もあった。
尋問は、別室からモニターを通じて証言するビデオリンク方式で行われた。
この日は、京都府亀岡市で2012年、小学生ら10人が暴走した車にはねられ死傷した事故の遺族中江美則さん(55)も傍聴した。閉廷後に「一番恐ろしい目にあった娘さんが、両親の無念を晴らすため、一生懸命証人尋問を受けた。思いを感じた」と話した。
[時事通信社]

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