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犠牲夫の母「あおり運転なくしたい」=次女の調書「帰ってきて」―東名夫婦死亡事故

2018-12-03 20:14

東名高速道路で「あおり運転」を受けた車の夫婦が死亡した事故で、亡くなった萩山嘉久さん=当時(45)=の母文子さん(78)=静岡県清水区=が3日、横浜地裁で行われた石橋和歩被告(26)の初公判後に記者会見し、「あおり運転をなくしたい。判決が厳しければやらない人もいるかも」と語った。
文子さんは、被害者参加制度を使い公判に出席。退廷する際、目が合った石橋被告が、少し頭を下げるしぐさが見えたという。会見では「孫らが(追突した)トラックの運転手をかばう理由が分かった。一番悪いのは(被告)一人だから」と話した。
同日の公判で検察側は、車に同乗していた萩山さんの次女の調書を朗読。高速道路上で突然停車すると、石橋被告が近づいて来て「けんか売ってんのか」と食ってかかり、「すみません」と謝る萩山さんの首元をつかんで「海に沈めるぞ」「車の方に放り投げるぞ」などと言いながら引っ張るなどしたと、当時の状況を明らかにした。
一緒にいた姉が泣きだし、母親の友香さん=同(39)=が「やめてください」と言うのが聞こえた後、「ドカーンと音がしてすごい衝撃が来た」という。「病院で両親の死を知り、すごく泣いた。帰ってきてと言っても帰って来ない」と悲しみがつづられていた。
「事故のことを考えなかった日はない。お子さんにも、私の不注意で両親を奪ってしまった」とする運転手の調書も読み上げられた。
[時事通信社]

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