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口論後に絞殺、退去を偽装か=容疑者、サウジ記者の服着て外出

2018-10-21 18:11

【カイロ時事】トルコにあるサウジアラビア総領事館でサウジ人記者ジャマル・カショギ氏が死亡した事件で、ロイター通信は21日、サウジ政府の内部調査や容疑者グループの証言内容を知るサウジ当局者の話として、カショギ氏は口論の後に口をふさがれ首を絞めて殺害されたと報じた。容疑者の1人はカショギ氏の衣服に着替え、総領事館を退去したように装ったという。
サウジ検察当局が20日に発表した調査結果では、カショギ氏は館内にいた人物と「口論と殴り合いの末に死亡した」とされ、詳しい死因や経緯は明かしていない。殺害が事実とすれば、調査の信ぴょう性を疑問視する声が一段と高まりそうだ。
当局者によると、カショギ氏は総領事館内にいた容疑者からサウジ帰国を促された。拒否し「誘拐する気か」と応じた。容疑者は「薬物を投与して連行する」と脅し、カショギ氏が声を荒らげると首を絞めて殺害。当局者は「叫ぶのを止めようとしたら死亡した。殺すつもりはなかった」と説明した。
遺体は敷物で包み、車で運び出した後、現地の協力者に渡されたという。サウジから来た法医学者が死亡の痕跡を隠滅。さらに、容疑者の1人がカショギ氏の眼鏡や腕時計型情報端末「アップルウオッチ」を身に着け、裏口から外へ出たとされる。
容疑者らは、カショギ氏がトルコ当局による介入を警告したため「カショギ氏をいったん解放した」と上層部に虚偽の報告を行ってごまかしたという。当局者はロイターに対し、穏便に帰国を話し合うことは指導部に報告する必要はないが、死に至らせた暴力行為は「命じられた枠を越えた」と述べている。
[時事通信社]

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