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弁護士や公証人、取引に利用=地面師リーダー国際手配へ―積水ハウス55億円被害

2018-10-18 19:11

積水ハウス(大阪市)が東京都品川区の土地取引をめぐり約55億円をだまし取られた事件で、地主に成り済ました「地面師」グループが、本物の弁護士や公証人を利用し、同社との交渉を優位に進めていたことが18日、捜査関係者らへの取材で分かった。
警視庁捜査2課は、フィリピンへ出国したカミンスカス操容疑者(58)=偽造有印私文書行使などの容疑で逮捕状=らが主導し、社会的信用の高い人物を取引に登場させ、同社を信用させようとしたとみている。警視庁は同日までに、同容疑者を国際手配するための手続きに入った。
捜査関係者や訴訟記録などによると、地面師グループは積水ハウスと契約を交わす前の昨年4月上旬、都内の公証役場で公証人に対し偽造パスポートなどを示して、羽毛田正美容疑者(63)=同容疑などで逮捕=が地主本人だと認める公正証書を不正に取得した。グループはこの証書を同社との交渉の場で提示して、羽毛田容疑者を本物の地主だと信用させていたという。
5月中旬には、カミンスカス容疑者らが同社社員らと共に、問題の土地に建つ旅館を1時間ほど内覧。この際、本物の弁護士が羽毛田容疑者の代理人として立ち会い、施設裏口の鍵を持ってきたという。同容疑者自身は同席しておらず、捜査2課は、周辺住民に本物の地主ではないことを見破られるのを恐れたためとみている。
[時事通信社]

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