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別業者にも取引持ち掛け=逮捕の地面師グループ―積水ハウス被害の土地で・警視庁

2018-10-17 04:25

積水ハウス(大阪市)が東京都品川区の土地購入代金約55億円をだまし取られた事件で、地主に成り済ました「地面師」グループが都内の大手不動産会社にも問題の土地の購入を持ち掛けていたことが17日、関係者への取材で分かった。
警視庁捜査2課は他の業者と商談を進めることで積水側に契約を急がせていたとみて、グループの羽毛田正美容疑者(63)=偽造有印私文書行使などの容疑で逮捕=らを同日送検。取引の実態を詳しく調べる。
都内で不動産業を営む男性によると、昨年4月上旬、男性の元にこの土地の売却話が舞い込んできた。JR山手線五反田駅から徒歩5分という一等地で、大手不動産会社に持ち込むと「ぜひ買いましょう」と言われ、仲介役を任された。
男性は4月下旬、売り主側と初めて面会。羽毛田容疑者とみられる地主を名乗る女が現れ、「お任せしていますから」と繰り返した。同席していたブローカーの男と金額や契約日を交渉すると、「他とも交渉しており、後ろが詰まっている」とせかされ、契約直前までいったという。
預かった登記済証のコピーに東京法務局品川出張所の印影があり、念のため出張所で真偽を確かめると、「100%偽造だとは言えないが、気を付けた方がいい」などと回答された。不審に思った男性は土地の取得を断念し、ブローカーに偽造だと指摘。「失礼なやつだ。積水ハウスが待っているから結構だ」と言われ、連絡が途絶えた。
[時事通信社]

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