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米ロ、対話継続を確認=プーチン氏、大統領選介入否定―具体的成果なし・首脳会談

2018-07-17 01:41

【ヘルシンキ時事】トランプ米大統領は16日、フィンランドの首都ヘルシンキで、ロシアのプーチン大統領と会談した。「冷戦後で最悪水準」にある米ロ関係に関し、信頼醸成に向けて対話を継続していく意向を確認。核軍縮やシリア情勢などについて協議したが大きな進展はなかった。一方、ロシアによる2016年米大統領選への介入問題ではプーチン氏は改めて関与を否定した。
両首脳の直接会談は昨年7月の20カ国・地域(G20)首脳会議以来約1年ぶり。米ロ関係を前進させられるか注目されたが、両国政府が首脳会談開催で正式合意したのは約3週間前で準備不足は否めず、具体的成果を上げることはできなかった。
プーチン氏は会談後の記者会見で「米ロ関係は困難な時を迎えているが、きょうの会談はわれわれが共に負の状況に立ち向かうという願いを反映したものだ」と発言。トランプ氏も「米ロ関係は最悪水準にあるが、それは会談前から変化した。長いプロセスにおける始まりで、明るい未来に向けて最初の一歩を踏み出した」と応じ、多様な問題で協力する意向を示した。
米ロ関係に暗い影を落とすロシアによる米大統領選介入疑惑については、トランプ氏は「かなりの時間を割いて話し合った」と明かしたが、プーチン氏はロシアの関与を否定した。トランプ氏も米当局によるロシア疑惑の捜査を「災難」と批判。トランプ陣営とロシアとの間に「共謀は一切ない」と断言し、ロシアが介入したとみなす理由はないとも述べた。
プーチン氏は2021年に期限切れを迎える米ロ両国の戦略核弾頭の配備上限を定めた新戦略兵器削減条約(新START)を5年間延長することを提案したと明らかにした。ただ、合意には至らなかった。
新STARTは米ロの戦略核弾頭配備数を1550発以下に削減することを義務付けた。両国は今年2月、それぞれ削減目標を達成したと発表したものの、条約の期限延長や後継条約の交渉にめどが立っていない。
両首脳はまた、シリア問題について協議したが、米ロ両軍の偶発的衝突の回避に向けて協力していくことで一致するのにとどまった。このほかトランプ氏はイランに圧力をかける必要性を強調した。
首脳会談は当初の予定より1時間近く遅れて始まった。通訳のみを交えた1対1の会談は予定を大幅に上回る約2時間にわたって続けられた。
[時事通信社]

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