特集


就活、受験支援で出張教室=交通網混乱の2高校―広島

2018-07-27 14:54

西日本豪雨による交通網の混乱が続く広島県で、企業の採用面接や大学受験を控えながら登校できずにいる高校生を支援しようと、教員が出向いて指導する出張教室が開かれている。久しぶりに同級生と顔を合わせた生徒から「安心した」との声が上がるなど好評だ。
全校生徒456人のうち100人以上が、交通事情により登校が困難な状態にある県立熊野高校(熊野町)。24日、広島市内の区民センターで出張教室を開き、就職や進学を目指す3年生約15人が集まった。
同校によると、豪雨が襲った7月上旬は9月の面接解禁に向け、就職希望先を決める重要な時期だったが、17日まで休校に。20日に終業式を迎え、教員と十分に相談ができないまま夏休みに入ってしまったため、生徒の間に不安が広がっていた。
通学途中の道路が寸断され、豪雨後1度も登校できなかったという金羽木歩さん(17)は「採用選考が差し迫っていたので、先生に相談できて良かった」とほっとした様子。隣家が土砂崩れに遭い、自身も知人宅に避難していた小崎杏夏さん(17)も「みんな元気そうで安心した」と笑顔だった。
在校生のほとんどが大学に進学する呉市の県立広高校も、多数の生徒が住む2地域で出張教室を開いた。川中延晃教頭(53)は「休校で勉強が遅れることへの不安が大きかった。生徒たちのためにできることをやろうと教員の間から自然と声が上がった」と話す。地域の学校などに会場提供の協力を得ながら、今後も開くことにしている。
[時事通信社]

その他 特集記事