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「もう降らないで」=台風接近、二次被害に不安―西日本豪雨被災者ら・広島、岡山

2018-07-27 20:23

西日本を横断すると予想される台風12号は週末にかけて、西日本豪雨の被災地を直撃する恐れがある。「もう降らないで」。復旧作業に追われる被災者からは27日、二次被害への不安の声が上がった。
多くの犠牲者を出した広島県呉市天応地区では、家屋や車が土砂に埋まったままの所も多く、住民らが自衛隊やボランティアなどの支援を受けながら復旧作業を続ける。
近くの川があふれ自宅1階が浸水した楠本みどりさん(71)は、ようやく土砂をかき出したばかり。台風に備えて家の前に土のうを置きながら、「まだ川底は浅いまま。もうあまり降らないで」と表情を曇らせた。埋まったバイクを掘り起こしていた20代男性は「(豪雨では)こんなことになると思っていなかった。台風には万全の備えをしたい」と気を引き締めた。
自宅が水に漬かった広島市安芸区中野の三戸和子さん(67)は「二次災害が心配。少し雨が降ると下水があふれそう。あまり降らないよう祈っている」と話した。
小田川と支流が決壊し、全域の3割近くが浸水した岡山県倉敷市真備町地区。支流の末政川では応急対策工事が続いており、県は土のうや盛り土で堤防を元の高さに近づける作業を急いだ。
決壊した堤防近くに自宅がある真備町有井の無職中江昌之さん(75)は「土のうが積んであるだけで、台風が来たら一発だ」といら立ちをあらわにした。自宅を片付けていた女性(64)も「家が傾いているので台風が来たら心配。災害ごみの撤去が進んでおらず、台風で巻き上げられたらと思うと恐ろしい」と不安そうだった。
倉敷市社会福祉協議会は28〜30日の3日間、ボランティアの受け入れを休止する。先週の土日は計約3200人が集まったが、安全を考慮した。
[時事通信社]

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