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「住民の笑顔がやりがい」=即応予備自衛官も駆け付け―広島・西日本豪雨

2018-07-15 14:36

豪雨災害の被災地では、自衛隊OBの即応予備自衛官も加わり、救援活動が続いている。前田敦2等陸曹(48)=島根県邑南町=は普段は自営業をしているが、「少しでも力になりたい」との思いで、広島県内の被災地に駆け付けた。21日まで被災自治体の求めに応じて物資の補給や避難所の巡回などの任務に当たるという。
即応予備自衛官は自衛隊での勤務経験がある希望者が任官し、災害や有事の際に招集される。全国に約4400人おり、別の仕事をしながら年に30日間、格闘や射撃、スコップで地面に穴を掘る訓練などを受ける必要がある。今回の豪雨災害の被災地には計約300人が投入される見込みだ。
前田2曹は12日に駆け付け、主に東広島市内の避難所などを受け持つ。鉄道や道路が寸断され孤立状態にある同市河内町を巡回した際は、山道を約20分歩いて民家を訪ね、食料や水が足りているか、困り事がないかを確認。中務和子さん(69)は「毎日ありがとう。きょうは大丈夫」と答え、夫の清治さん(69)も「顔を見るだけで安心する」とほほえんだ。
「救援活動は大変なことも多いが、住民が笑顔に戻るのを見るとうれしい」と語る前田2曹。所属する陸自海田市駐屯地第47普通科連隊の藤田明宣中隊長(44)は「即応予備自衛官は勤務先など多くの人の協力を得て送り出してもらっている。大変ありがたい」と話している。
[時事通信社]

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