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洞窟に食料持ち込まず=救出は家が遠い順―タイ

2018-07-19 15:33

【バンコク時事】タイ北部チェンライ郊外の洞窟から救出されたサッカーチームの少年12人とコーチは18日に退院し、遭難から25日ぶりに帰宅した。1時間半に及んだ退院後の記者会見では、洞窟に食料を全く持ち込んでいなかったことなど新たな事実が判明した。
コーチのエカポンさんは「一部の少年が洞窟に行きたがったので練習後に訪れた」と説明し、目的が「探査」だったことを明らかにした。最年少の少年の補習授業があったため、午後5時前には出る予定だった。
洞窟内の水没している場所は泳いで先に進んだ。時間が迫ってきたので引き返したところ、水が押し寄せてきて出られなくなった。排水しようと穴を掘ったが、水位は下がらなかった。飲料水を確保するため、水がしたたる岩の近くに待避した。
洞窟にスナック菓子を持ち込み、誕生日会をする予定だったとも伝えられたが、「誕生日を迎えた少年は自宅で家族が祝賀会を計画していた。洞窟で祝うつもりはなかった」という。スナック菓子はサッカーの練習後に食べ尽くしていた。
4、5日たったころ、水が上昇を始めたので高台に避難した。水位は1時間弱で3メートルも上がった。このままでは出られないと悟り、壁に脱出用の穴を掘り始めた。
少年らは遭難10日目の今月2日に発見された。8日から3日間にわたった救出は、体調が悪い順に助け出されたという情報もあった。しかし、付き添った医師は「全員が体調良好で、誰が最初でも構わなかった」。そこで、家が遠い少年から連れ出してもらった。
「洞窟を出たら自転車で家に向かいながら、他の少年らの家族に『間もなく戻るからごちそうを用意して』と伝えてもらおうと思った」とエカポンさん。しかし、実際には救出と同時に病院に搬送され、思惑通りにいかなかった。
[時事通信社]

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