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タイ洞窟脱出、時間との闘い=水位上昇や酸素不足懸念―少年ら遭難から2週間

2018-07-07 15:51

【バンコク時事】タイ北部チェンライ県の洞窟に大雨で流れ込んだ水により、少年ら13人が閉じ込められてから7日で2週間が経過した。救助隊は2日夜に13人を発見したが、救出は難航。雨による水位上昇や酸素不足が懸念され、救助は時間との闘いになっている。
ナロンサク県知事は7日、「大雨が予想されており、3〜4日以内に救出したい」と語った。雨で水位がさらに上昇すれば、少年らが避難している場所も水没しかねず、対応を急ぐ必要に迫られている。知事は「リスクは可能な限り最小限に抑える」と強調しつつも、「われわれの手に負えないほど雨が降れば、少年らを連れ出さなければならない」と指摘した。
一方、多数の救助隊員が洞窟に入ったことで、酸素濃度が低下している。知事は「洞窟全体の酸素濃度を上げなければならない」と危機感を募らせる。救助隊は洞窟内に空気を送る管の設置を全力で進めている。
救助隊によると、救出活動の拠点としている洞窟の入り口から2キロの空洞までは歩いて行けるが、そこから少年らが避難している地点まではほとんど水没している。地形も複雑で、経験豊かな潜水士でも片道6時間程度かかる。
救助隊は潜水による入り口からの脱出を視野に、少年らに潜水訓練を施している。しかし、6日には救出活動に当たっていた元海軍特殊部隊員の潜水士が死亡。少年らが不慣れな潜水で脱出するのは危険との見方が広がった。
救助隊は同時に、洞窟につながる穴からの救出も模索している。山肌の捜索で複数の穴を発見したものの、いずれも脱出に適しておらず、引き続き周辺を調べている。
[時事通信社]

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