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米輸入制限に批判相次ぐ=首相、自由貿易訴え―米朝会談成功へ後押し・G7サミット

2018-06-09 13:45

【シャルルボワ(カナダ東部)時事】カナダのシャルルボワで8日午後(日本時間9日未明)開幕した先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)は、貿易、北朝鮮などをテーマに討議した。焦点の貿易問題は、米国が発動した鉄鋼・アルミニウムへの輸入制限措置に批判的な意見が相次いだ。北朝鮮問題では12日の米朝首脳会談を成功に向けて後押しすることで一致した。G7サミットは2日間行われる。
開幕直後の討議で、各国首脳が自国の経済政策をそれぞれ説明。安倍晋三首相は大胆な金融緩和などアベノミクスについて紹介した上で「環太平洋連携協定(TPP)や経済連携協定(EPA)を通じてウィンウィンの関係を築き、世界の消費を取り込んで経済成長につなげている」と述べ、自由貿易の重要性を訴えた。他の首脳から同調する意見が出た。
首相は続く討議でも、「貿易制限措置の応酬は、どの国の利益にもならない」と強調。自由で公正な貿易ルールを守っていくメッセージをG7で出すべきだと主張した。
当初は冒頭から貿易問題を議論する予定だったが、議長を務めるカナダのトルドー首相の意向で、突っ込んだやりとりは写真撮影を挟んだ2回目の討議で行われた。
初日の最後の討議で北朝鮮や中東など地域情勢について意見交換。安倍首相は北朝鮮問題で「完全、検証可能かつ不可逆的な非核化(CVID)」を実現するため、国連安全保障理事会の制裁決議履行を呼び掛けた。安倍首相は拉致問題解決の重要性を訴え、各国首脳は賛意を示した。
ロシアのサミット復帰も話し合ったが、結論は出なかった。安倍首相は「ロシアの建設的役割は重要だ」と述べた。米国の離脱で揺らぐイラン核合意は議題にならなかった。
閉幕時に採択する首脳宣言は貿易問題などで取りまとめが難航するとみられ、議長総括になるとの見方もある。
[時事通信社]

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