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タイ少年ら、潜水30分超=危険任務、救出へ一丸―米軍の洞窟活動統括に聞く

2018-07-12 07:49

【チェンライ(タイ北部)時事】タイ北部チェンライ郊外の洞窟に閉じ込められた少年ら13人の救出で、応援に駆け付けた米軍による洞窟内の活動を統括した沖縄の在日米空軍のデレク・アンダーソン曹長(32)が11日、取材に応じ、少年らは長い場所では少なくとも30分間、潜水を続けたことを明らかにした。曹長は「非常に危険で厳しい任務だった」と振り返り、成功は世界各国から集まった救助隊の「チームワークのたまものだ」と強調した。
米軍はタイ政府の要請を受け、少年らが消息を絶ってから6日目の6月28日未明にチェンライ入り。到着の1時間後に洞窟で活動を開始した。
曹長によると、少年らが待避していた場所から洞窟入り口までの間には、水深が5メートルの場所もあった。水は濁って視界が悪い上、冷たく流れが速かった。
少年らには熟練潜水士が2人ずつ付き添い、最初から最後まで潜水士の誰かが必ず少年をつかんでいた。救出の順番は、タイ海軍特殊部隊の医師が少年らの健康や精神状態から判断した。
複雑な地形を考慮し、さまざまな救出策を用意。狭い場所では他の潜水士も支援し、少年を後方の潜水士から前方の潜水士に引き渡した。急坂ではロープを使って少年を引き上げた。入り口近くでは万が一に備え、水に浮かせた担架に少年を座らせた。曹長は「答えは一つではなかった」と語る。
少年らが入り口から2キロ地点の救助拠点にたどり着くまで休めるのは3カ所。空気ボンベの残量や少年の呼吸の状態を調べ、先に向かった。
潜水士が入り口から少年らの待避場所に行くまで2〜3時間。少年らを連れて戻るのに3〜4時間かかった。救助拠点より奥は通信状態が悪く、前の少年が通過してから1時間が経過しても次の少年が来なければ、潜水士を派遣して様子を見に行った。
不可能と言われた任務を可能にするため、1日16〜18時間も潜った潜水士もいた。曹長は「一人ひとりが全力を尽くした。全員を無事に医師団に引き渡せてうれしい」と達成感を口にした。
[時事通信社]

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